正社員

働く理由と素敵な死に方の話

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「働く理由?」

そんな質問の答えは、世の中見渡すと錯綜したものが多い気がします。
「社会の役に立ちたい!!」なんてどこにでも落ちてるような美徳で、採用面接で腐るほど利用されるフレーズな気がする。
そんなことより、「生活のため」 と新橋駅付近で疲れたYシャツを身にまとったサラリーマンへのインタビューの答えの方がはるかに納得できる。

現実的な両親のもとで育ったボクは、現実離れした話を真剣に聞いていられるほど寛容じゃない。

さて。
じゃあお前はなんて答えるの?って聞かれたら、そうだな。

「暇つぶし?笑」

とくに趣味もないから、仕事がないと人生というものは夏休みの文系大学生のごとく暇で退屈なものになってしまう。ある程度のストレスと、それを終えた達成感が毎日あるのは悪くないことかなあと思います。

まあでもそれはお金のためとか、ありふれた答えに聞き飽きた人への答え方であって、 一番の理由はそこじゃない。

本音を言えば、「認めてほしいから」に尽きる。 

世間体と息子の将来を気にする家族に。
文句言いながらもそれでも仕事を辞めない友達に。 
真剣に結婚相手を探している女の子に。
4年間皮肉ばかり口から吐いてたゼミの教授に。
近所に住んでる挨拶するだけの関係のおばさん達に。
疲れながらも汗かいて満員電車に乗ってるサラリーマンに。 

なにより自分に。

自意識過剰な部分もあったとは思うけれど、無職のときは切実にそう感じた。
働いていないだけで存在すべてを誰にも認められないし、認めたくない。
孤独と、焦りと、怒りと、悲しみと、罪悪感。 

ありのままの自分ってだけで信頼貰えるほど魅力もスキルもない。
それでも働いているだけで並みの人間として扱ってもらえる。

どうなんでしょう。こんなこと言ってるボクは可哀そうな奴なんでしょうか。 
きっとそんなことないですよね。
世界のどこかの南国の国みたいに、毎日気楽に楽しく踊って過ごせるような風土でもないしね。

長くなったけれど、ボクが言いたいことは、

働け!!このごく潰しニートがっ!!! 

 ってことじゃなくて、そうゆう人の目を気にしない人が心から羨ましいってこと。
例え孤独でも、そういう人達のちょっとした狂気が偉大な達成物を世界に送り出せるんじゃないかって。
ボクは並みの人間になることを選んだ分、何も生み出せなくなってしまった。
死ぬ手前に、死んだあとを想って、自分の成果物がこれっぽちも存在しない世界が続くと思うとどこか寂しい。

生きてる間にどっかの国をびっくりさせてやって、あー面白かったって呟いて死ぬ。
それでね、自分が死んだ後に自分が創ったものを通りすがりのどっかの誰かが見て、「昔は馬鹿な人がいたもんだ」ってクスって笑うの。
そっちの方が素敵だと思いません?