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海軍の街から帰ってから、”アルキメデスの大戦”が面白い。

最近、家に帰ってきての楽しみがこの”アルキメデスの大戦”を読むこと。

 

そもそも漫画はあまり読まないのですが、やはり前回の記事でも書いた通り、広島・呉という街に出張で赴いたことが原因でしょうか。

戦争というのは、ぼくら若い世代にとってはとても身近な存在ではないもの。それでも過去の内状を目の当たりにすると、やはり感情は動くもの。痛い、辛い、悲しいといったものの極限を感じる。どうにも現在を対照的に見て、幸せなんだなとは安易に思えないけれど、なんというか最低限の衣食住は確保しやすい世の中だし、どうにも自分達の力を持て余しているように見えてしまう。

さて、アルキメデスの大戦は戦時下における日本の海軍のお話だ。著者はドラゴン桜の三田紀房さんだけあって、なんとも天才同士の頭脳戦なんかが面白いですね。若い人でも聞いたことはあるだろう、戦艦大和完成の裏に、大国相手ではない、海軍内での派閥争いといった人間臭いやり取りがあったなんて、一般の人なら想像もしない話ですよね。さらに、どうにも戦艦大和が帝国海軍の戦力の象徴というよりも、日本国の衰退前の空元気というのか、虚構への投資というのか、そんな必要性のない論理性の欠いた代物に見えてくるのがまた面白い。

あとは単純に歴史を知れるのが知的好奇心をくすぐられるというのもあるのかも。自分よりも年齢の高い世代との会話の種、引き出しにもなるし、普通の漫画よりもなんらかの利益が欲しい人にとっては有用かなあと。

そして何より、今ではなかなか見られない「この国のために」といった男心をくすぐる信念のもとに行動を起こす人を見ることがどうしたって刺激的なのだった。